歌舞伎デビューにあたって、何を着ていくか服装って悩みますよね。
歌舞伎鑑賞は和服でなければならないのか・・・ここまで思う人はいないと思いますが、
服装マナーはやはり一番気になるところかと思います。
歌舞伎歴に5年のわたしが、歌舞伎での服装マナーについて、説明します。
歌舞伎鑑賞にドレスコードはあるの?
歌舞伎を見るのにはドレスコードがあるのかと言う疑問が多いようですが、なぜそう思うのでしょうか?
演技をする役者はすべて和装(着物)です。
役者さんの衣装から和服イメージが刷り込まれてしまい、鑑賞するお客さんとしても和服(着物)でなければならないと思い込んでしまうのでしょうね。
ずばり、歌舞伎鑑賞のためのドレスコードなんてものは存在しないんですよ!
念の為、歌舞伎座の公式サイトでも調べてみましたが、ドレスコードの存在は否定しています。
気軽に見に来てくださいという文言があちらこちらで見受けられます。
歌舞伎役者の衣装には歴史を感じられますが、普通の舞台やミュージカルのように気軽に参加してみましょう。
実際に見に行くとわかりますが、洋服が圧倒的に多いんです。
ある程度お年を召したおばさま方で和服(着物)はいらっしゃいますが、洋服がほとんどですよ。ただし、1階席を見渡すと和服(着物)が多いのも事実です。
ドレスコードは気にせずに、ちょっと普段よりはオシャレにしてぜひ足を運んでください。
着付けを習っていて着物デビューも考えているのならばぜひお勧めします。
ここ最近で、若い人たちの間でも浴衣をメインとした和服を着る和装ブームもありますしね。
でも実は歌舞伎って長いんです。上演時間が3時間以上あるので、疲れない服装を選んでくださいね!
歌舞伎鑑賞こんな服装はNG!ジーパンは?
ジーパンでも構わないと私は思ってますが、ハーフパンツや古着のダメージコーデは場違いになるので、NGですね。
また、露出度の高い服、例えば肩を見せる程のノースリーブはビジネス的にもNG・・・。
サンダルも種類によりますが、ビーチサンダルは社会的にNGですよぉ。
やはり近所へ散歩とは違いますので、ある程度の節度・エチケットは押さえていただきたいですね。
社会のモラルを基準に考えてもらうとわかりやすいです。
会社に行ける服装であれば、先ずは問題ないと思うので良いのではないでしょうか。
でも、お堅く考えないでくださいね。
楽しく歌舞伎を見られるように、周りとの調和が大切ですが、歌舞伎を楽しく見ることが一番ですよ!

これで安心して歌舞伎を楽しめそうだけど、今度は飲食は大丈夫なの?
お弁当は持ち込めるの?と気になります。
そんなあなたは、この記事にまとめたので、参考にしてみてくださいね。
歌舞伎座にお弁当って持ち込みOK?観劇中は飲食禁止って本当?
歌舞伎鑑賞におすすめの服装
着付け等に自信がある方は、歌舞伎鑑賞に着ていく和服(着物)は、季節感などの着物そのもののルールに合っていれば、どんな着物でもよいと思います。
訪問着はもちろんですが、小紋といわれるものでしたら、バッチリOKです!
また8月の歌舞伎座では、納涼歌舞伎と題して、若者にももっと目を向けてもらおうという趣旨で、若い役者さんが主役級になる演目もあります。
この時は「納涼」と銘を打っているので、お好きな方はおしゃれに浴衣姿になってみては!
ただし、膝丈風のミニ浴衣は常識外れとなるのでお勧めしません。
あくまでも正統派の浴衣がいいですね。
余談ですが、納涼なので、少し怖い演目もあります。
番町皿屋敷、うらめしや~、などの幽霊モノもあるので、怖いもの見たさで行くのもお勧めです。
おすすめの服装は、、、
普段着慣れた服装でカジュアルかオフィススタイルに近いものや、ワンピースなどがおすすめです。
2階席や3階席など、後方の席はカジュアルな洋服スタイルが多いですし、日によっては、3階席を中心に海外の観光客の集団を見かける事もあります。
和服を推奨できるのは1階席がいいのかなと思います。
年配の方たちや、いかにも和服を着慣れた方々が多いので、着物の勉強にもなると思いますよ。
歌舞伎服装マナーのまとめ
歴史の長い伝統芸能だから、やはり格式のある服装で・・・とお考えのあなた!
その考えは捨てましょう!
歌舞伎観劇にドレスコードなんてもともとないんですから。
スニーカースタイルでも、デニムパンツでも大丈夫ですよ。
着慣れた服装で、歌舞伎を楽しんで下さいね。